アメリカン航空とUSエアとの合併完了、ナスダックに上場
新生アメリカンの最高責任者(CEO)にはUSエアのダグ・パーカーCEOが就任した。パーカー氏は、両社の路線はごく一部しか重なっていなかったため、合併が運賃の上昇を招くことはないと強調した。
ただし消費者団体などによれば、航空会社の合併では全体として運賃が上昇しなくても、一部路線で競争が減り、値上げにつながる可能性もある。
また、合併にともなって現場の業務が統合された直後は、荷物の紛失や発着の遅れ、予約のトラブルなどが急増する傾向が指摘されてきた。パーカー氏は業務の統合について、クリスマス前の繁忙期を避けてゆっくりと進める方針だと述べた。
米航空業界では2001年以降、これまでに大規模合併5件と破産申請7件が相次いだ。今後は新生アメリカンとユナイテッド、デルタ、サウスウエスト航空の4社で市場の8割以上を占める体制となる。