スポーツ賭博VS株式投資、その似て非なるもの
米国人は、年間3800億ドル(約41兆円)をスポーツ賭博につぎ込んでいるとされる。ひいきのチームやスター選手に賭けたくなるのは、気持ちとしてはよくわかる。
例えば、アメリカンフットボールのスター、ペイトン・マニング選手を目当てに賭ければ、確実な利益を見込めそうだ。特に株式市場の中から「勝者」を探すことを考えれば。
だが、マニング選手ですら、調子が悪い試合はある。
株式投資とスポーツ賭博、両方の経験があるニュージャージー州在住の匿名の男性はやはり、スポーツ賭博の方が難しく、リスクも高いという。
「安定した大企業の株価が急落して、全財産を失う羽目になる可能性は少ない。だが、スポーツの場合、ペイトン・マニングですら、ハンデ分(スプレッド)を跳ね返せないことがままある」話す。
特に、スポーツ賭博は、勝つか負けるかのゼロサム・ゲームになりやすい。あるチームに賭けたとして、そのチームが試合に負けたり、ハンデ分を跳ね返せずに終わったりすれば、賭け金をすべて失うことになる。