タカタ製エアバッグのリコール、全米に拡大へ
ニューヨーク(CNNMoney) 米政府は19日までに、日本の自動車部品大手タカタ製のエアバッグを搭載した乗用車のリコール(回収・無償修理)を全米に拡大するよう求めた。
タカタのエアバッグは、展開時に破裂して金属片が飛び散る恐れがあると指摘されている。米国内で4人の死者が出たとの報告があり、すでに自動車メーカー10社が米国内で計800万台のリコールを発表。これまでは対象を高温多湿の地域に限定していたが、高速道路交通安全局(NHTSA)が対象地域外で破裂したエアバッグを発見したことから、全米への拡大が必要と判断された。
NHTSAによると、追加されるのはフォード、ホンダ、クライスラー、マツダ、BMWの車で、総台数は現在調査中。NHTSAのフリードマン局長代行は18日、タカタ側にも17日夜に連絡したがリコール拡大には消極的だったと述べた。
タカタや自動車メーカーが拡大に同意しない場合、最大で3500万ドル(約41億円)の罰金を科される可能性がある。タカタはすでに刑事捜査の対象にもなっている。