肥満のツケは年間236兆円、武力衝突や喫煙に匹敵
ロンドン(CNNMoney) 各国で増大する肥満は世界経済に年間2兆ドル(約236兆円)の負担を生じさせているという報告書を、米コンサルティング大手のマッキンゼーがまとめた。損害の大きさは武力衝突や喫煙にほぼ匹敵すると指摘している。
肥満または太りすぎの人口は20億人を超え、世界の人口のほぼ30%に上る。このままの傾向が続けば2030年にはほぼ半数に達すると予想した。
肥満によるコストの増大は、生産性の喪失や医療費の増大などに起因する。世界の死因の約5%は肥満に原因があると推定される。
対策としては、自転車に乗りやすい都市設計や、健康的な給食のための補助金などを挙げたほか、ファストフード大手に対してもメニューの変更を促している。
世界経済への負担が最も大きかったのは喫煙の2兆1000億ドル(約247兆円)で、2位の武力衝突もほぼ同規模。肥満は3位だった。