スポーツ賭博VS株式投資、その似て非なるもの
これが株式市場であれば、米アップルのような大企業に投資しておけば、短期間で初期投資全額を失うリスクは少ない。多数の株式に分散投資することもできる。
また、株価が一定額以下になった場合、自動的にその株式を売るようストップロス注文を出しておくなど、リスクを最小限に抑える方法もある。
スポーツ賭博と株式投資では、時間の感覚も異なる。株式は理論上、永久に持っていることができるが、スポーツ賭博は一瞬にして終わってしまう。
2007年10月、株式相場がピークを迎えていた時に高値づかみする羽目になった不運な投資家ですら、そのまま長期保有していれば、2013年、株価が景気後退以前の水準に戻った際、なんとか損失を取り戻すことができた。
一方、米プロフットボールリーグ(NFL)の王者決定戦「スーパーボウル」で、賭けたチームが負けてしまった場合、こうはいかない。キャピタルIQのストーバル氏は、「外れ券を一生、持ち続けていることも可能だが、だからといって一銭も入ってこない」と話し、スポーツ賭博の難しさを強調した。