ロシア富裕層、米不動産に熱視線 米ロ関係の改善に期待か
同社が関与した2014年中の国際物件の販売実績によると、ロシア人による米国内の物件購入は全体の中で約15%を占めた。超豪華物件の買い入れもあり、富豪ドミトリー・リボロレフ氏の22歳の娘は11年、ニューヨーク・マンハッタンにある当時では最高価格のアパートを取得し、メディアを騒がせていた。値段は8800万ドルだった。
リボロレフ氏自身も08年にフロリダ州パームビーチの海岸に面した物件を9500万ドルで買い取っていた。売り手はトランプ氏だった。
米国の不動産物件へのロシア人の関心は、ウクライナ危機に伴って欧米諸国がロシアに科した経済制裁以降、衰退していた。経済制裁は、ロシアの主要な外貨獲得源である原油価格の下落とも相まってロシア経済に打撃を与え、通貨ルーブルも暴落する苦境に陥っていた。