大気汚染原因の死者、3倍に拡大か 東南アジア
この結果、東南アジアにおける二酸化炭素などの排出量は30年までに3倍の規模に達し、インドネシアやベトナムで最大の増加量が予想されるとした。
一方、国際エネルギー機関(IEA)の報道官はインドや中国における石炭火力による弊害の危険性にも注意を向けた。インドでは毎年、推定で10万人が死亡するとし、中国の石炭消費量はインドネシアの40倍に達するとも指摘した。
ただ、今回の報告書作成に携わったグリーンピースの大気汚染問題の専門家は、インドと中国は少なくとも自国のエネルギー消費構造の実質的な変革に取り組んでいると主張。中国では13年以降、電力重要の増加分はクリーンエネルギーで十分に補われており、インドでも印象的な再生エネルギーの消費の目標数値の達成に努力していると述べた。
IEAの専門家は、野心的な開発目標を掲げ、利用しやすい石炭に依存する東南アジアにおいては再生エネルギー利用に仕向ける政府の効果的な施策と長期的なエネルギー政策の策定が石炭火力の弊害対策に役立つと指摘している。