米司法省、タカタ元幹部3人を起訴 和解金10億ドル
ニューヨーク(CNNMoney) 自動車部品大手タカタの欠陥エアバッグ問題で、米司法省は13日、タカタの元幹部3人を起訴したと発表した。同社は刑事責任を認め、罰金や補償金など10億ドル(約1150億円)を支払うことで合意した。
タカタ製エアバッグをめぐっては、異常破裂し運転手らに破片が突き刺さる事故が起きている。米国ではこれまでに少なくとも11人が死亡、180人が重傷を負った。
10億ドルのうち8億5000万ドルは、同社からエアバッグを調達し修理費用を負担した自動車メーカーに充てられる。また被害者への補償を行う基金設立に1億2500万ドルが拠出され、罰金として連邦政府に2500万ドルが支払われる。
タカタ製エアバッグのリコール(回収・無償修理)では米国内の車両4200万台が影響を受け、過去最大規模のリコールとなっていた。リコールは2008年に開始し、完了するのは23年との見込みもある。