インドのマック、伝統料理使った「ご当地バーガー」提供へ
ニューデリー(CNNMoney) 米とレンズ豆を発酵させて薄く焼いたクレープのような「マサラ・ドーサ」は、南インドではおなじみの食べ物。スパイスの効いたジャガイモと一緒に食べるのが伝統的だ。
ところが米ファストフード大手のマクドナルドは、このマサラ・ドーサをハンバーガーに挟むことを思いついた。13日からインドのマクドナルドでは、朝食メニューとして「マサラ・ドーサ・ブリオッシュ」と「マサラ・スクランブルエッグ」が登場する。
まずは西部の経済都市ムンバイにある44店舗で販売し、それから数カ月のうちに他の都市にも徐々に広げていくという。
インド西部と南部でマクドナルドを展開するウェストライフ・ディベロップメント社によれば、新メニューは種類を増やして欲しいという消費者の声に同社が応えた結果だ。
「新しい朝食メニューは、伝統的なコンチネンタルメニューとインド料理の融合であり混合だ」と、同社のアミット・ジャティア副会長はCNNに語った。根底にあるのは「お客様の需要に合わせたフードメニューを提供する」という考えだという。
マクドナルドはこれまでにも、インド料理をアレンジしたメニューを出している。露店でよく食べられるジャガイモのコロッケをはさんだ「マックアルー・ティッキ」やインドのチーズ「パニール」を使ったラップサンドもその一例だ。
マクドナルドの店舗はインドの65以上の都市に展開し、その総数は400を超える。同社は今年に入り、中国事業の大半を売却。巨大市場インドでのさらなる成長を目指したいところだろう。