エアバス、1万5000人を削減へ 新型コロナで需要減
ロンドン(CNN Business) 欧州航空機大手エアバスは6月30日、全従業員の10%超にあたる約1万5000人を今後1年かけて削減すると明らかにした。新型コロナウイルスの感染拡大によって旅行業界が打撃を受けたことで、新しい航空機に対する需要が落ち込んでいる。
エアバスによれば、最近数カ月で商用機事業の40%の落ち込みに対応している。回復も遅いものになる見通しだという。
エアバスは航空輸送量が2023年までは新型コロナウイルス流行前の水準には戻らないだろうと指摘。回復は遅ければ25年までずれ込む可能性もあるという。
エアバスは欧州の航空機メーカー。フランスに本社を構え、ドイツやスペイン、英国で生産を行っている。世界全体の従業員数は13万4000人規模。
人員削減が最も大きいのはフランスとドイツでそれぞれ約5000人が減らされる。英国で1700人、スペインでも900人が削減される見通し。