NYなど4州、南部の州からの移動制限を強化 独立記念日控え警戒強める
(CNN) かつて米国の新型コロナウイルス流行の中心地だったニューヨークなど北東部の4州が6月30日、独立記念日の7月4日を前に、他州からの旅行者などに対する移動制限を強化した。
ニューヨーク、ニュージャージー、コネティカットの3州は、感染者が増えている南部と中西部の8州から来る旅行者などについて、新たに14日間の隔離を求める対象とした。
これで3州が制限対象とする州は、カリフォルニア、フロリダ、テキサスなどを含む16州となった。
移動制限は、陽性率が7日間の平均で住民10万人当たり10人を超えている州、あるいは陽性率が7日間の平均で10%以上の州から来る人に対して適用される。必要不可欠な仕事に従事する人は例外扱いとなる。
ジョンズ・ホプキンス大学によると、全米で確認された新型コロナウイルスの症例数は260万人を超え、少なくとも36州は、前の週に比べて新規の症例数が増加傾向にある。
マサチューセッツ州のベイカー知事も30日、他州からマサチューセッツ州に来る人については、住民が帰宅する場合も含めて、14日の隔離を義務付ける措置を7月1日から開始すると発表した。必要不可欠な職種の人や、ニューヨークなど3州およびメーン州など北東部の州は例外とする。
ベイカー知事は、「他の複数の州で新規の症例数と入院者数が急増している実態は、このウイルスの感染力の強さを改めて思い起こさせる」と語った。