米リフト、週3日出勤を義務付けへ 新CEOの方針
ニューヨーク(CNN) 米配車大手リフトのデービッド・リッシャー最高経営責任者(CEO)は28日、従業員の勤務形態について、出社を中心としたモデルに戻す方針を明らかにした。
リッシャー氏は声明で「個人的なつながり」を強調し、同社にとって最も重要なポイントは「人々を結び付けること」だと述べた。
米紙ニューヨーク・タイムズによると、同氏は従業員に向け、9月4日の米祝日「レーバーデー(労働の日)」以降は月、水、木曜日の出社を義務付けると通知した。
リッシャー氏は同紙とのインタビューを通し、リモートワークで従業員同士が孤立化してしまったと指摘。「ホワイトボードを囲んで一緒に問題解決を図ることが真の満足感をもたらす」と強調した。
これは180度の方針転換といえる。同社は昨年3月、「完全にフレキシブルな職場」になるため、従業員が仕事と生活の場を自由に選べるようにすると宣言。米サンフランシスコとニューヨーク、ナッシュビル、シアトルのオフィスを賃貸に出すとの決定も下していた。
リッシャー氏は今月、共同創業者のローガン・グリーンCEOとジョン・ジマー社長がそろって退任したことを受けてCEOに就任し、業績の好転に向けた合理化努力に乗り出した。すでに従業員の26%に相当する1072人を削減し、250人分の求人枠を廃止すると発表している。
リフトの業績は1~3月決算でも精彩を欠き、株価は過去1年で約70%も下落している。