米バズフィード・ニュース、閉鎖へ 人員削減の一環

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
米ニュースサイト「バズフィード・ニュース」が閉鎖されることが明らかになった/Patrick T. Fallon/Bloomberg/Getty Images

米ニュースサイト「バズフィード・ニュース」が閉鎖されることが明らかになった/Patrick T. Fallon/Bloomberg/Getty Images

ニューヨーク(CNN) 米バズフィードのジョナ・ペレッティ最高経営責任者(CEO)は20日、ピュリツァー賞を受賞したニュースサイト「バズフィード・ニュース」を閉鎖すると発表した。

バズフィード・ニュースは約10年前にインターネットを席巻し、従来型のメディア組織から羨望(せんぼう)を集めていた。

ペレッティ氏が従業員にメモで明らかにしたところによると、サイト閉鎖は全社的な人員削減の一環。同社は全従業員の15%に当たる180人を削減する方針だという。

ペレッティ氏は「人員削減はほぼあらゆる部門で行われているが、我々は独立した組織としてのバズフィード・ニュースに資金を出し続けることはできないと判断した」と説明した。

バズフィードは同社の労働組合と協議を開始した。

ペレッティ氏は20日午前、編集室で1時間近くにわたって説明を行い、一部のスタッフはニュースサイトのハフポストで職が見つかるかもしれないと示唆。バズフィードは2020年にハフポストを買収している。

ペレッティ氏は「今後、当社のニュースブランドはハフポストのみになる。ハフポストは利益が出ていて、直接トップページを訪れる熱心な読者がいる」とも言い添えた。

今回のニュースは衝撃ではあるが、それほど意外ではない。以前のバズフィードはニュースに多額の投資を行い、従来型メディアの編集室からエース記者を引き抜き、世界各地に支局を開設していたが、近年は方針転換して人員を大幅削減していた。

サイト閉鎖の知らせを受け、バズフィード・ニュースの元従業員からは悲しみや失意のメッセージが相次ぎ寄せられた。

米誌フォーブスの編集者を務めるバズフィード・ニュースの元記者、ジョン・パチュコフスキー氏はツイッターで「茶番にも程がある。ジャーナリズムにとって大きな損失だ」と言及。米ニュースサイト「アクシオス」の編集者で、バズフィード・ニュースの支局長を務めた経験を持つケート・ノセラ氏は「以前から分かっていたこと」だが、それでも「胸が痛む」とつづった。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「雇用」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]