ルフトハンザ航空、欠航中のテルアビブ便再開へ 来年1月に
(CNN) ドイツのルフトハンザ航空などを擁するルフトハンザ・グループは17日までに、安全対策上の懸念を理由に欠航が続いているイスラエル・テルアビブへの定期便の再開を来年1月8日に計画していることを明らかにした。
テルアビブ行きの便については、今年10月7日にイスラム組織「ハマス」がイスラエルへ大規模奇襲を仕掛けたことからほぼ全ての航空会社が運航中止に踏み切った。イスラエルのエルアル航空だけが業務を続ける状況となっていた。
奇襲が起きる2日前の10月5日の時点で、イスラエル最大のテルアビブ空港に乗り入れていたのは63社で、計256便を運航。航空業界分析企業「シリウム」によると、これら便数の約26%をエルアルが占めていた。ルフトハンザは当時、1日5便を飛ばしていた。
今月14日段階での直近のデータによると、テルアビブ空港を利用している航空会社は10社で、計72便のみ。うちエルアルの便の比率が76%となっている。
米国の航空会社では3社がテルアビブへ就航していたが休止が続いている。アメリカン、デルタ両航空は少なくとも来年3月末までに路線を復活させる計画はないと説明。ユナイテッド航空は再開の時期は示さず、それに適した環境が生じるまで運航の取りやめを続けるとした。