韓国サムスン電子の労組がスト 創業以来初
ソウル(CNN) 韓国のサムスン電子で7日、労働組合が創業以来初のストライキを実施した。
全国サムスン電子労働組合(NSEU)には、国内の従業員の4分の1弱に相当する2万8000人が所属。主力の半導体部門で働く組合員が大きな割合を占める。
NSEUは先週、賃金交渉が決裂したことを受けてストの実施を発表。組合員に対し、6日の「顕忠日(メモリアルデー)」と週末の間にくる7日は一斉に休暇を取得するよう呼び掛けた。
組合の責任者がCNNに語ったところによると、多くの従業員が年休を使った。ある事業所では全員が休んだため、代替要員が送り込まれたという。
サムスンの報道担当者はCNNに、この日の年休取得率は昨年の同時期に比べて低く、生産や管理の業務に影響はないと強調した。
同社は半導体メモリー製造の世界最大手だが、新型コロナ禍の影響を受けた半導体不足に続いて昨年は需要が低迷し、業績が悪化した。現在はAI(人工知能)ブームで見通しが好転している。