アップルストアの従業員、ストライキ実施に賛成票 米メリーランド州
ニューヨーク(CNN) 米メリーランド州ボルティモア郊外のタウソンで働くアップルストアの従業員は11日、ストライキに関する投票で賛成票を投じ、再び歴史を作った。同ストアは以前、米アップルの店舗として初めて労働組合を結成した。
同ストアの従業員は、「予測不可能な」業務スケジュールや、「この地域の生活費に見合わない」賃金など多くの問題をめぐって昨年からアップルの経営陣と契約交渉を行ってきた。
従業員らは11日、「今日の投票は我々の連帯を示す第一歩であり、アップルに明確なメッセージを送るものだ」と述べた。
アップルはこの動きを受け、CNNに対し「タウソンにいる我々のチームを代表する労働組合に敬意を払い、誠実に関わっていく」と述べた。
アップルの広報担当者は「アップルは小売店のチームメンバーに素晴らしい体験を提供し、顧客に卓越したサービスを提供できるよう力を尽くしている。我々はチームメンバーをとても大切にしており、業界を代表する報酬と優れた福利厚生を提供していることを誇りに思っている」と説明した。
同ストアの労働組合は何日にストライキを行うかを明らかにしていない。
一方、別の店舗では週末に労組結成の投票が行われたが、不成立に終わった。
米ブルームバーグ通信によると、米ニュージャージー州にあるモール・アット・ショートヒルズ内のアップルストア従業員らは11日、組合結成の投票で反対票を投じた。米国通信労働者組合(CWA)は、アップルが違法な組合つぶしを行っていると主張し、不成立はアップルの戦術によるものだと非難した。