75年前に世界一周目指した女性飛行士の最期、謎解明できず
(CNN) 75年前に世界一周飛行の途中で消息を絶った女性飛行士アメリア・イアハートの最期にまつわる謎を解明しようと、南太平洋のニクマロロ島付近の海底を調べていた探査チームが24日、手がかりを発見できないまま探査を終え、ハワイへの帰途についた。
イアハートは1937年に航法士のフレッド・ヌーナンと共に世界一周を目指す飛行に挑み、行方不明になった。
今回の捜索を行った団体TIGHARは、2人を乗せたロッキード・エレクトラの機体がニクマロロ島に着陸したとの説に基づき、3日にホノルルを発って同島周辺の海底で機体の捜索を行っていた。TIGHARが捜索に乗り出すのはこれで9回目だった。
しかし23日になって、ニクマロロ周辺で5日間にわたり海底探査を行ったが、エレクトラの残骸は発見できなかったと明らかにした。
同団体のウェブサイトは「答えよりも疑問の方が増えた。決定的な発見ができなかったのは残念だが、今後もイアハートの謎を解くために捜索を続ける意思は揺るがない」と伝えている。
音波探知機のデータや高精細ビデオの映像など解析が必要な情報はまだ大量にあるといい、「画像解析の専門家に見てもらいたいものもある」という。
インターネット検索大手の米グーグルは24日、イアハートの生誕115年に敬意を表し、「Google」の文字が描かれた機体の横にイアハートが立つイラストをホームページに掲載した。