ダカールのつもりが「ダッカ」に到着、機中で気付く
(CNN) 米ロサンゼルスからアフリカ西部セネガルの首都「ダカール」への便に乗ったつもりが、向かった先は南アジア・バングラデシュの首都「ダッカ」――。夫婦が機中で異変に気付いた頃には手遅れだった。
米紙ロサンゼルス・タイムズが伝えたところによると、サンディ・バルディビエソさんと夫のトリエット・ボーさんは昨年末、トルコ航空でダカール行きのチケットを購入した――はずだった。ダカールの国際空港のコードは「DKR」、ダッカのコードは「DAC」。チケットには「DAC」の文字があったが、夫婦は深く考えることもなく、それがダカールを指すのだろうと思い込んだ。
機内に入って席に着いてからも、2人は安心しきっていた。「乗務員のアナウンスで目的地はダッカと聞こえた時も、ダカールをトルコなまりで言うとそうなるのかと思った」と、サンディさんは振り返る。
イスタンブールでの乗り継ぎの後は、2人とも疲れて眠ってしまった。その後目覚めて機内を見回した時、乗客がアフリカ人でなく、アジア人ばかりなのに気付く。客室内の地図表示を確かめて、事の重大さを知った。2人を乗せた飛行機は、目的地から1万キロ以上も離れた空港に向かっていたのだ。
トルコ航空は着陸後、2人をイスタンブール経由でダカールへ送り届けた。預けてあった荷物を取り返すまでには、さらにあと2日かかったという。