欧州人工衛星が間もなく落下、大平洋からインド洋上空
(CNN) 欧州宇宙機関(ESA)は10日、燃料を使い果たした人工衛星「GOCE」が日本時間の11日午前10時前ごろ、地球の大気圏に突入して分解する見通しだと発表した。
ESAによると、GOCEは主に大平洋からインド洋の上空で大気圏に突入する公算が最も大きいという。欧州に破片が落下する可能性はほぼなくなったとしている。
GOCEは重さ約900キロ、全長5メートル。地球に向けて徐々に降下を続けながらも管制にデータを送信し続け、高度120キロを切った時点でもまだ、予想に反して機能し続けているという。
GOCEは地球の重力分布や海洋循環パターンなどを調べる目的で2009年に打ち上げられ、今年10月21日に燃料を使い果たした。
11年3月には東日本大震災で生じた音波を観測。ESAによれば、軌道上の衛星が地震を記録したのは初めてだという。