現代世界に生きるイスラムの発明10選
飛行装置
飛行装置を製造して飛ぶことを試みたのは、9世紀のアッバース・イブン・フィルナスが最初だという。鳥の着ぐるみのような翼のついた器具を考案した。スペインのコルドバで行われた飛行実験が有名で、わずかの間上方に向かったものの、すぐに地面に落ちて背骨を部分的に骨折した。このデザインが数百年後のレオナルド・ダ・ビンチの空への情熱に引き継がれている。
大学
859年、若きプリンセスのファーティマ・フィリが、モロッコ北部のフェズに学位授与を行う大学を初めて設立した。きょうだいのマリアムが隣に建立したモスクと合わせ、アルカラウィン大学兼モスクに発展。1200年後の現在も運営されている。
代数
代数という言葉は9世紀ペルシャの数学者、フワーリズミーの著書の題名に由来する。この新たな代数学は、古代ギリシャやインドの体系に基づき、有理数と無理数、幾何学的な量を統合するものだった。
光学
イブン・ハイサムは1000年頃、物体が反射する光が目に入ってくることでその物体が見えることを証明。目そのものから光が放たれるとするユークリッドやプトレマイオスの説を否定した。