絶滅危惧のトラ、4年ぶりに撮影成功 タイ
パンテラの東南アジア地域のコーディネーターを務めるクリス・ハラム氏は「3頭とも非常に若く、オスだとみられる」と述べた。
トラが以前は見られなかった場所に移動してきたことは、そうした地域が十分に保護され、定住するのに十分な獲物も存在していることを意味するため、非常に重要だという。
ハラム氏は「トラたちが実際に同地に定住しているかどうかは不明だが、入念に監視を続けている」と述べた。
試算によれば、世界全体で生息している野生のトラは3900頭で、100年前の10万頭から減少した。大多数はインドに生息しており、タイの生息数は160頭にとどまると考えられている。
トラが激減した大きな理由は密猟で、トラの皮や骨は伝統的な医療市場で高い需要がある。生息地の森林伐採や人間の生活圏の拡大も減少の要因となっている。