絶滅危惧種のゴリラにベビーブーム、赤ちゃん7頭誕生 ウガンダ
(CNN) ウガンダのブウィンディ原生国立公園に生息する絶滅危惧種のマウンテンゴリラに、かつてないベビーブームが到来している。今年はこれまでに7頭の赤ちゃんが誕生、前年の2頭から大幅に増えた。
7頭のうち5頭は、7月22日~8月31日のわずか6週間の間に誕生した。
ウガンダの野生生物保護当局は、赤ちゃん誕生が増えたことにはっきりとした理由はないとしながらも、ゴリラの妊娠期間が約9カ月あることを理由に、新型コロナウイルス対策のロックダウンの影響は否定した。
当局は、一貫した保護の取り組みや、密猟防止パトロール、獣医師による24時間態勢の手当てや観察が奏功したとみている。
ウガンダで生まれる野生のゴリラの赤ちゃんは、例年であれば年間平均1頭か2頭にとどまる。
直近で生まれた赤ちゃんの母親は18歳の「ルテラナ」で、出産は今回が3度目だった。2012年に生まれた最初の子どもは生後2週間で肺炎のため命を落としている。
ルテラナの母の「キバンデ」にも、5番目の子どもが誕生した。
マウンテンゴリラは個体数の増加を受け、国際自然保護連合(IUCN)のレッドリストで2018年にリスクが1段階引き下げられた。それでも依然として絶滅危惧種に分類されている。