ヴァージン・オービット、ボーイング747からのロケット打ち上げに成功

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ボーイング747型機の翼から切り離されたロケットが、自力での軌道到達を果たした/Matt Hartman/AP

ボーイング747型機の翼から切り離されたロケットが、自力での軌道到達を果たした/Matt Hartman/AP

米テキサス州オースティン(CNN Business) 宇宙開発企業の米ヴァージン・オービットがボーイング747型機からのロケット打ち上げを成功させた。全長約21メートルのロケットはボーイング747の翼の下から切り離されると、自身の力で地球の軌道に到達した。同社としては初の打ち上げ成功となった。

「コズミック・ガール」と命名されたボーイング747は、カリフォルニア州から離陸した。「ランチャーワン」と名付けられたロケットは左の翼の下に搭載されていた。ボーイング747は太平洋上を飛行し、その後、ロケットが発射された。

ロケットは米航空宇宙局(NASA)の教育プログラムに関連した小型の人工衛星を軌道に投入した。

ヴァージン・オービットはツイッターを通じて、全ての人工衛星が無事軌道に投入されたことを確認した。

ヴァージン・オービットは今回の打ち上げ成功によって、スペースXとロケットラボに次いで、革新的な科学技術により伝統的産業を刷新する「新しい宇宙企業」の仲間入りを果たした。今回の成功はまた、すでに列をなしている数多くの顧客の人工衛星の打ち上げ開始に道を開いた。顧客の中にはNASAや軍、商用目的で人工衛星を使用している民間企業などが含まれる。

ヴァージン・オービットは2017年にヴァージン・ギャラクティックから分社化された。2020年5月にロケットの軌道投入に向けた初の試験飛行を行ったが、ロケットは発射直後に不具合が発生して試験飛行は中止となった。

ヴァージン・オービットは2020年後半にも2度目の試験飛行を行う予定だったが、従業員数人が新型コロナウイルス検査で陽性となったことを受けて延期されていた。

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