最後に残ったキタシロサイ、2頭のうち1頭が繁殖計画から引退
(CNN) 絶滅の瀬戸際にあるキタシロサイの繁殖を試みている研究チームが、世界で生き残った最後の2頭のうち1頭を、繁殖プロジェクトから引退させると発表した。
引退させるのは32歳のメスの「ナジン」。「倫理的」な理由から卵子の採取を中止する。これで繁殖プロジェクトに残されたキタシロサイは、ナジンの娘の「ファトゥ」1頭のみとなった。
サイは密猟者に狙われて頭数が激減し、キタシロサイは絶滅の瀬戸際に追い込まれている。
ナジンはチェコのサファリパークで1989年に生まれ、個体数の回復を目指す繁殖計画の一環として2009年にケニアの保護施設に移された。
当時は娘のファトゥのほか、世界最後のオス2頭が一緒だったが、オスは14年と18年に死んだ。