ウミガメやアザラシの赤ちゃん、暴風雨で海岸に打ち上げ 英
ウェストフィールド氏はこのウミガメについて、1週間ほど海上を漂流していたところを暴風雨に襲われ、英国の海岸に押し流されたと推測する。
発見時は死んだように見えていたが、ウミガメは冷たい水の中にいるとショック状態に陥って体の機能が停止することがある。
年齢は推定2~3歳くらいで性別は不明。英国でケンプヒメウミガメが発見されるのは極めてまれで、漂着した記録が残るのは1748年以来、72匹のみ。そのうち生きていたのは27匹のみだった。
今回漂着したウミガメは「タリー」と命名された。ウェールズの海洋動物園で保護され、保育器の中で徐々に温度を上げながら継続的な経過観察を受けている。発見時は実質的に死んだような状態だったが、今は非常に元気になっているという。
アルウェンの暴風雨で押し流された海洋生物は希少種のウミガメだけではない。何十匹ものアザラシの赤ちゃんが、多くは栄養不良状態で、英国の海岸に打ち上げられた。