2億4000万年前の「竜」、全身の化石を科学者が公開
現在は新たな化石も見つかり、この生物には32の椎骨(ついこつ)があったと考えられている。これらの骨が形成する極めて長い首は、魚を捕らえるのに役立っていた公算が大きい。ただ、科学者は長い首の正確な働きについてはまだ確信を得られていない。
フレーザー氏は、水中の岩の隙間や割れ目に長い首を差し入れて獲物を獲っていた可能性に言及した。
腹部の化石の一つには、まだ魚の痕跡も残っている。ひれ状の脚と合わせ、海洋環境に良く適応していたことが示唆される特徴だと、研究者らは論文の中で指摘している。
その上で彼らはこの長い首について、同じ時期に出現したやはり謎の多い海洋性爬虫類、タニストロフェウス・ヒドロイデスにも似ていると付け加えた。
フレーザー氏によれば、ディノケファロサウルスやタニストロフェウスといった三畳紀の生物は、類似した生物が現代に存在しないため知見を得るのが困難だという。