137光年先に「スーパーアース」発見、ハビタブルゾーン内の可能性も

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矮星(わいせい)のハビタブルゾーン内を周回する「スーパーアース」のイラスト/NASA/JPL-Caltech

矮星(わいせい)のハビタブルゾーン内を周回する「スーパーアース」のイラスト/NASA/JPL-Caltech

(CNN) 天文学者のチームが約137光年先の恒星を周回する巨大な地球型惑星「スーパーアース」を発見したことが分かった。地球と同程度のサイズとみられる二つ目の惑星が同じ恒星の周りを公転している可能性もある。

発見された系外惑星は「TOI―715 b」と呼ばれ、太陽より低温で小型の赤色矮星(わいせい)を周回している。米航空宇宙局(NASA)の「トランジット系外惑星探索衛星(TESS)」を使用して発見した。

この発見について詳しく記した論文は、1月の英王立天文学会月報に掲載された。

TOI―715 bの直径は地球の1.5倍とみられ、恒星の周りをわずか19日強の周期で公転している。恒星に十分近いことから「ハビタブルゾーン」、つまり惑星表面に液体の水が存在するのに適した温度となる距離内に存在している可能性がある。

ハビタブルゾーンは通常、恒星のサイズや温度、質量、惑星表面の反射率などの要素をもとに算出される。しかし、論文の筆頭著者である英バーミンガム大学物理天文大学院の博士研究員、ジョージナ・ドランスフィールド氏によると、こうした要素は誤差が大きく、惑星が本当にハビタブルゾーン内に存在するのか疑問視される場合もある。

ただ、天文学者らはTOI―715 bについて、「保守的ハビタブルゾーン」と呼ばれるより狭い最適な範囲にあるとみており、誤差の影響を受ける可能性はより比較的少ない。

ドランスフィールド氏は「今回の発見には興奮している。保守的ハビタブルゾーン内のスーパーアースが初めてTESSで見つかったからだ」とコメント。「しかも比較的近い距離にあるため、さらなる大気の調査を行うのにも適している」と指摘した。

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