世界の異常気象に関係、「スーパーエルニーニョ」続く

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
非常に強いエルニーニョが発生した太平洋東部。濃いオレンジ色は平年より暖かい地域、青は平年より低い地域を示している=7日/CNN Weather

非常に強いエルニーニョが発生した太平洋東部。濃いオレンジ色は平年より暖かい地域、青は平年より低い地域を示している=7日/CNN Weather

(CNN) 昨年から今年にかけて続いていた記録的なエルニーニョ現象が、異常な「スーパーエルニーニョ」の領域に入った。

米海洋大気局(NOAA)気候予測センターによると、対象海域となる太平洋熱帯地域の海面水温は昨年11月~今年1月にかけ、平年より2度高かった。この水準を突破したことは過去に6回しかなく、非常に強いエルニーニョ現象が続いていることを表す。

ただ、スーパーエルニーニョ現象はそれほど長くは続かない見通しで、既にピークをほぼ過ぎて下降傾向にあると専門家は指摘する。

エルニーニョ現象は今後数カ月の世界の天候を左右する。エルニーニョが強くなるほど、世界の天候に与える影響は大きい。

米北部で平年よりも気温が高く雪が少ない天候もエルニーニョが影響している。12月は複数の州で記録的な暖冬となり、1月も全般的に温暖で雪は少なかった。この傾向は2月に入っても続いている。

エルニーニョが発生した米国全域の平均的な冬の状況
/CNN
エルニーニョが発生した米国全域の平均的な冬の状況 /CNN

一報、米南部ではエルニーニョの影響で暴風雨をもたらすジェット気流が発生。カリフォルニア州は「大気の川」の影響で記録的な豪雨に見舞われ、土砂崩れが相次いでいる。

太平洋東部の海面水温上昇は特に、太平洋に面した米大陸西部に大きな影響を与えることがある。

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「サイエンス」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]