ソナー画像に写った「アメリア・イアハート搭乗機」、岩石層だった　捜索続く

（ＣＮＮ） 飛行士の草分け的存在、アメリア・イアハートが８７年あまり前に消息を絶った問題は今なお、歴史上有数の謎として人々を引きつけてやまない。一握りの探検家たちは、イアハートの最期の場所を探る手がかりを求めて懸命に海底を捜索している。

１月に撮影されたソナー画像では、太平洋に浮かぶハウランド島の沖合約１６１キロの海底に、飛行機の形の異常な形状があることが判明。ハウランド島は海上で行方不明となったイアハートが次に着陸する予定の場所だった。この発見により、失踪の謎への関心が世界的に再燃し、消息を絶ったイアハートの搭乗機「ロッキード・１０Ｅエレクトラ」がついに見つかったのではないかという声が高まった。

しかし、ソナー画像を撮影した米海洋探査企業「ディープ・シー・ビジョン」は今月１日に現場に戻り、この物体が自然に形成された岩石層であることを確認した。

「自然がつくった最も残酷な地形と言える」。自身もパイロットで米空軍の情報将校だったトニー・ロメオ最高経営責任者（ＣＥＯ）はそう語る。「まるで誰かがイアハートの搭乗機に合わせ、これらの岩を整然とした小さなパターンに配置したかのようだ。ただ彼女を探す人を混乱させるだけのために」と語った。

ディープ・シー・ビジョンは今月６日、インスタグラムに最新情報を発表し、イアハートの捜索を続けていることを明らかにした。探検チームは岩石層を発見後、少なくとも合計１万９９４３平方キロに上る捜索海域のうち、２５９０平方キロ以上を調査したという。

チームが期待していた知らせではなかったものの、ロメオ氏ら専門家は、いつの日か伝説の飛行士イアハートの謎に決着をつける希望を失う必要はないと口をそろえる。