太陽嵐でオーロラ発生か、通常より南で観測の可能性も 米

英イングランド沿岸地域にあるセントメアリー灯台でオーロラを観察する人々=24年5月/Ian Forsyth/Getty Images

英イングランド沿岸地域にあるセントメアリー灯台でオーロラを観察する人々=24年5月/Ian Forsyth/Getty Images

(CNN) 米海洋大気局(NOAA)宇宙天気予報センターによると、米国の一部地域で現地時間16日夜、太陽嵐の影響による色鮮やかなオーロラが観測される可能性がある。通常よりはるか南の空をオーロラが彩る可能性もある。

同センターによると「オーロラは北部の多くの州や、中西部南部からオレゴン州にかけての一部地域で観測される可能性がある」という。

13日に太陽から放出された複数のコロナ質量放出(CME)が予想より早く地球に到達したのを受け、センターの当局者は当初、「強い」磁気嵐注意報を出した。その後の16日午後4時55分、嵐が「G4」の深刻な水準に達したことを確認。注意報の水準を「深刻」に引き上げた。

同センターによると、当初5段階でレベル3とされたこの深刻な太陽嵐は現在、レベル4に格上げされており、通信や電力網、人工衛星の運用に支障をきたす恐れがあるという。

コロナ質量放出とは、「プラズマ」と呼ばれる巨大なイオン化ガスの雲や磁場が太陽の外側の大気から放出される現象を指す。こうした爆発が地球に向かうと、地球の磁場を大きくかく乱する地磁気嵐を引き起こす。

同センターの当局者は、17日にかけて「軽度」から「強度」の地磁気嵐が続く見込みだと説明。このため天文サイト「アーススカイ」によると、16日夜が曇天でも米国時間17日夜にオーロラが見える可能性もあるという。

太陽は現在、太陽活動の極大期、つまり11年周期のピークを迎えている。太陽活動が活発化するにつれ、研究者の間では太陽フレアやコロナ質量放出の強化が観測されている。

太陽活動の活発化により、地球の両極で空を彩るオーロラが発生する。コロナ質量放出で放出された高エネルギー粒子が地球磁場に到達すると、大気中の気体と反応してさまざまな色の光を生み出すためだ。

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