サーキットから氷上へ、メダル獲得にF1チームも「参戦」 ソチ五輪
12年のロンドン夏季五輪で英国チームが獲得した65個のメダルのうち30個に同社が関わっている。競技としては、カヌーや自転車、ボート、セーリングなどであり、その中の半分が金メダルだ。
冬季五輪についても、前回のバンクーバー大会において、スケルトン競技で金メダルを獲得したエイミー・ウィリアムズ氏を支援した実績がある。MATがソチ五輪で注力するのも、そり滑走系の競技だ。
具体的には、F1自動車のために開発された部品をそり用に提供したり、滑走中の選手の身体反応をデータに取って分析したりするという。競争相手のチームに知られないよう、詳細は機密事項だ。
MATによる他業種との連携は、実のところ、新薬の臨床試験から天然資源開発まで多岐にわたっており、五輪関連のプロジェクトは規模としては小さい。ボブスレーとスケルトンにそれぞれ1人ずつ技術者が配属されおり、テスト滑走までを独力で行っている。
ソチ五輪では同じくF1の名門フェラーリがイタリアチームを支援しており、ライバル対決の番外編が実現しそうだ。