巨大アヒルのアーティスト、今度は巨大な月のウサギを制作
(CNN) 台湾北部の海軍桃園基地に、巨大な白いウサギが姿を現した。緑の斜面に横たわり、空に浮かぶ月を見つめている。
これは巨大なアヒルのオブジェ「ラバーダック」で知られるオランダ人アーティストのフロレンタイン・ホフマンさんの作品。ホフマンさんは、最近ではロンドンのテムズ川に巨大なカバを浮かべたことでも話題になった。
今回の作品は中秋の名月にちなんだもので「ムーン・ラビット」と名付けられた。中国の伝説では月にはウサギが住み、月の女神「嫦娥」と仲がいいとされる。
関係者によれば、ウサギは、高密度なポリエチレン製の不織布を1万2000枚以上貼り合わせるなどしてできている。風が吹くと表面の「毛皮」が揺れ、ウサギが生きているように見えると関係者は語る。
桃園では毎年、「桃園地景芸術節(ランド・アート・フェスティバル)」という芸術祭が開催されている。
今年は基地を舞台に行われ、台湾からは彫刻家の李真など、内外のアーティストが参加。掩ぺい壕や長さ3.6キロメートルの滑走路に、さまざまな作品が展示されている。基地が一般公開されるのはこれが初めてだ。
ちなみに桃園は昨年、ホフマンさんのラバーダックが嵐のせいで破裂してしまった因縁の場所でもある。