バミューダ諸島はアメリカ杯の波に乗れるか
五輪金メダリストでありアメリカ杯での優勝経験も持つクーツ氏は、グレート・サウンドが「レースと観客のための空間を備えた自然の競技場」を提供してくれると述べた。
「天候やバミューダ諸島であることの物流的な利点に加えて、主要な2つの市場である米国と欧州からの訪問客やテレビ視聴者にとっても場所や時間帯の点で最適な立地だ」
都市や地方の名前を売るのにアメリカ杯は絶好の方法ではあるが、費用が超過することが多い一方で、予想された収益も時として多大に誇張されていることがある。
例えば、米サンフランシスコだ。ここでは2013年に前回大会が開催された。
地元シンクタンクの報告書によれば、大会を受けて5億5000万ドル規模の経済活動が生まれた。この中には新しいクルーズシップのターミナルの建設も含まれる。
大きな金額ではあるが、地元紙サンフランシスコ・クロニクルによれば、2010年時の試算より約8億5000万ドル少なかった。
サンフランシスコと同様に、アメリカ杯はかつて大会が開かれたニュージーランド・オークランドやスペイン・バレンシアの一部も活性化させた。