バミューダ諸島はアメリカ杯の波に乗れるか
ムーディーズは6月のリポートで、「前向きな経済的な機運が2016年と2017年にもみられるだろう。これは、2017年のアメリカ杯に関連した観光業の活性化と同時に、観光関連や公共インフラ計画への投資の増加にも支えられている」と指摘した。
旅行ガイドの「ロンリー・プラネット」はこのほど、バミューダ諸島を来年に訪れるべき10カ国のうちの6番目に選出した。
バミューダ諸島のダンクリー首相はアメリカ杯のトロフィーが島に来たことを歓迎し、大会を「豊かな未来へと我々を送り出すのに必要な触媒」と呼んだ。
ダンクリー首相は「なされるべき仕事があり、果たされるべき仕事もある。バミューダ諸島の人々にとってあらゆる階層で好機となるだろう。そのなかには、国際ビジネスや法律、不動産、レストランやホスピタリティー、建設などが含まれ、リストはどこまでも続く。そして、すべてのバミューダの人々がアメリカ杯から恩恵を受けるだろう」と述べた。
バミューダ諸島は以前の開催地とは少し違っており、大会王者が地元で次の大会を開催するという伝統とも異なっているが、セーリングファンががっかりすることはないだろうとアメリカ杯の歴史に詳しいジョン・ラスマニエール氏は語る。
ラスマニエール氏は「ボートをセッティングしている場所を訪れた。セーリングのためのエリアは素晴らしく、美しい岩礁に囲まれた大きな湾で、ショートコースにはうってつけだろう」と述べた。
「バミューダ諸島ではたいてい素晴らしい風に恵まれるし、バミューダの人たちほど温かいもてなしをしてくれる人々はいない。だから、うまくいくとみている。しかし、すこし新鮮味もある」
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この記事はCNN.com内のSAILING SUCCESSの記事を日本向けに編集したものです。