米歌手R・ケリー被告に有罪評決、子どもの性的搾取など 数十年服役の可能性も
5週間に及んだ事実審理では50人が証言台に立った。検察側の証人が45人で、中には被害者もいた。
検察は裁判で、ケリー被告が米歌手アリーヤさん(2001年死去)と1994年に結婚した際に提出した、当時15歳のアリーヤさんを18歳と偽った結婚許可証申請を提示。ケリー被告の元ツアーマネジャーは公判で、シカゴ地区の福祉事務所の職員に500ドルを渡して、アリーヤさんの身分証明を作ったと白状した。
別の女性は99年にシカゴのイベントでケリー被告に出会い、被告のスタジオに招待されたと証言。17歳だと告げたが問題ないと言われ、被告から性的暴行を受けてその様子を撮影されたと語った。
ラジオ局でインターンをしていた別の女性も証言台に立ち、2003年にケリー被告からインタビューの仕事に誘われシカゴに向かったところ、到着後に部屋に閉じ込められたと証言。最初の食事をとった後に意識を失い、性的暴行を受けたと語った。
ケリー被告は他の場所でも裁判が進行中。イリノイ州北部地区では児童ポルノなどの罪で、ミネソタ州では未成年者の買春関与の罪で連邦裁判所に訴追されている。イリノイ州では州裁判所でも性的虐待で訴追を受けている。
ケリー被告はすべての罪状を否認している。