仏俳優ジェラール・ドパルデューさん、10月に公判 性的暴行の疑いで
パリ(CNN) パリ検察当局は29日、CNNに対し、フランスの俳優ジェラール・ドパルデューさんが性的暴行を行った疑いで10月に公判が開かれることを明らかにした。
同氏は2021年9月、映画の撮影中に2人に対し性的暴行を加えたという。当局は2人の身元を明らかにしていない。
検察当局によると、同氏は18年8月に女優シャルロット・アルノーさんに対して行ったとされる強姦(ごうかん)と性的暴行の容疑でも正式に捜査対象となっている。
ドパルデューさんは以前にも多くの女性から提訴されており、強姦と性的暴行の容疑で正式な捜査を受けている。同氏はすべての容疑を否認している。
CNNは同氏の弁護士に今回の裁判についてのコメントを求めた。弁護士は29日、ドパルデューさんが尋問のためパリで警察に身柄を拘束されたと語った。
仏ニュースメディアによると、ドパルデューさんは29日午前、パリの警察署に出頭し、映画のセットで行われたとされる性的暴行についての取り調べを受けた。
ドパルデューさんは映画「グリーン・カード」「仮面の男」「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」などで知られている。
「シラノ・ド・ベルジュラック」の主演を務め、1991年のアカデミー賞にノミネートされた。
ドパルデューさんは2013年、政府による富裕層を対象とした増税計画に抗議してフランスのパスポートを放棄すると発言し、プーチン大統領からロシア市民権を付与された。