仏女性の遺体、イタリアの教会で発見 SNSでの「幽霊探し」が原因か
ローマ(CNN) イタリア北部アオスタ渓谷の使われていない教会で週末に22歳のフランス人女性の遺体が失血した状態で発見された事件で、この女性が幽霊が出ると考えられている建物を探していたことがわかった。警察が明らかにした。
警察の報道官はCNNの取材に対し、女性は家族に対して、住居のあるフランス・リヨンを離れる前、自身の計画について家族に伝えていたと明らかにした。
警察は、女性が動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」で注目を集めようとしていた可能性があるとの見方を示した。警察によれば、女性の死はフランスのティックトックで流行している幽霊探しの競争に関連している可能性があるという。そのほかの可能性としては、合意の上での殺人や「人身御供」、SNSでのいたずらが考えられている。警察は女性と一緒に目撃された若い男性の行方を追っている。警察によれば、この地域では今回の事件に関係している可能性がある行方不明者が2人いる。
警察の報道官によれば、死亡した女性と男性の友人1人はこの地域で「吸血鬼」の格好をしているのを目撃されていた。目撃者は警察の事情聴取に対して、若い女性は血の気がなく、ひどく痩せていたと述べた。女性は「歩く死体」のようだったという。
検視官によれば、女性はキャンプ用のナイフで刺されて失血死していた。女性は首を2発、腹部を1発撃たれていたが、死亡した後に撃たれた可能性がある。血痕の一部は床からこすり落とされ、現場から取り除かれていた。警察によれば、争ったような痕跡はなかった。女性の名前は公表されていない。