米国務長官使用のボーイング機故障、今年2度目 苦肉の車移動
ワシントン(CNN) ウクライナやガザ情勢などを協議するため欧州訪問中のブリンケン米国務長官が使っていた米空軍機が不具合に見舞われ、長官や米国務省職員の一行が車でパリからブリュッセルまでへの移動を強いられたことが3日わかった。
この空軍機は、米ボーイング社製の旅客機「737」型を改修した「C40」型機。長官に同行している代表取材団によると、故障の詳細は不明となっている。
長官らの一行が乗った車は支障なくブリュッセルに到着し、北大西洋条約機構(NATO)外相級の会合に間に合ったという。
頻繁に外遊しているブリンケン長官がボーイング製の機材のトラブルに遭遇したのは今年に入り2度目。最初は今年1月で、これもC40型機を使い、スイスを離れようとした際、機器に問題が起き、より小型のジェット機に乗り換えて帰国を迫られていた。
代表取材団は当時、このC40型機は酸素漏れの重大な障害が判明したとの説明を受けていた。
ボーイング社製の機材は最近、欠陥などが相次いで発覚し、品質管理や安全対策で調査を受けている。今年1月初旬には飛行中の737MAX型シリーズの旅客機で、機内の側壁パネルの一部が突然吹き飛ぶ異例の事態も発生してもいた。米国家運輸安全委員会(NTSB)の暫定調査結果によると、このパネルを固定化させるボルト4個が装着されていなかったことが判明していた。