ウェーターのレースが復活、トレー片手に2キロを駆け抜け パリ

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トレーにコーヒーやクロワッサンを乗せて速さを競う伝統のレースが復活した/Prezat Denis/ABACA/Shutterstock

トレーにコーヒーやクロワッサンを乗せて速さを競う伝統のレースが復活した/Prezat Denis/ABACA/Shutterstock

パリ(CNN) 仏首都パリで24日、カフェのウェーターたちがトレーにコーヒーやクロワッサンを乗せて速さを競う伝統のレースが復活した。

市内のカフェに勤めるえり抜きの200人が白シャツと黒いパンツやスカート、エプロンに身を固め、1杯のコーヒーと水、クロワッサンのトレーを片手に2キロのルートを駆け抜けた。

トレーの上は出発した時と同じ状態でゴールしなければならない。こぼすのはもってのほか、つまみ食いも厳禁。参加者は減点を避けるため、走るというより早歩きで慎重に進んだ。

パリのイダルゴ市長はスタートに先立ち、記者団に「トレーを持とうとしてみた。かなり重い」と話した。

レースが始まると、水をこぼしたりカップを落としたりする場面が相次ぎ、「指の感覚がなくなった」と訴える参加者もいた。

沿道では多くの市民が声援を送った/ Dimitar Dilkoff/AFP/Getty Images
沿道では多くの市民が声援を送った/ Dimitar Dilkoff/AFP/Getty Images

早春の寒空の下、沿道では数千人の市民が声援を送った。

レースはかつて毎年開催されていたが、12年前に予算不足で中止になった。今夏のパリ五輪を前に再開され、五輪担当の副市長ら複数の市幹部も参加した。

同様のレースはパリ以外にもニース、ベルフォール、カレーなど国内各地で人気を集めてきた。英国ではコーヒーとクロワッサンでなく、ビールを運ぶレースが盛んに開催されている。香港や横浜にも同じ系統の行事が生まれた。

24日のレースでは、男女各1人の優勝者に五輪開会式のチケットが贈られた。

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