パリの名所ムーラン・ルージュ、赤い風車の羽根が落下
(CNN) フランス・パリの観光名所にもなっているダンスホール「ムーラン・ルージュ」で25日、シンボルの赤い風車塔の羽根が落下しているのが見つかった。
CNN提携局のBFMTVによると、店名の看板「MOULIN ROUGE」の文字のうち「MOU」の3文字が、落ちた羽根に当たって落下した。文字はその日のうちに交換された。
パリ消防局によると、けが人の報告は入っていない。
壊れた赤い風車の羽根/Benoit Tessier/Reuters
風車の羽根が外れた原因は不明だが、不正行為はなかったと総支配人は語り、羽根はすぐに元に戻すと説明。ホールでの公演は中止せずに続けるとしている。
パリのモンマルトル地区で1889年に開業したムーラン・ルージュは世界的に有名なキャバレーで、赤い風車は開業時からのシンボルだった。当時の風車は1915年の火災で焼失し、現在の風車が1920年代に再建された。
その後も何度か火災に見舞われて修復を繰り返しながら、その姿を保っている。
羽根が落ちる前のムーラン・ルージュの外観/Benoit Tessier/Reuters
ムーラン・ルージュは激しい動きを特徴とするダンス「フレンチカンカン」が初めて上演された会場として知られ、全盛期のキャバレーを描いたフランスの画家アンリ・ド・トゥールーズ・ロートレックの作品にも登場。2001年にはニコール・キッドマン主演のミュージカル映画「ムーラン・ルージュ」の舞台になった。