Architecture

モナコ、地中海に埋立地建設 総工費2500億円

23億ドルを投じる今回のプロジェクトでは、海岸線の輪郭を約6万平米拡張する

23億ドルを投じる今回のプロジェクトでは、海岸線の輪郭を約6万平米拡張する/DR: Valode & Pistre

このプロジェクトはモナコ政府が監督しているが、建設費を負担し、不動産販売で利益を得るのは民間の投資家たちだ。アパートや邸宅の販売で41億ドル以上の売り上げが見込まれているという。

モナコは世界で最も人気の高い移住先の1つで、不動産価格は世界で最も高い。

英不動産コンサルティング会社ナイトフランクの2017年版ウェルスレポートによると、100万ドル(約1億円)でニューヨークでは26平米の物件、ロンドンでは30平米の物件が購入可能なのに対し、モナコではわずか17平米の物件しか買えないという。

そのため、英国人F1ドライバー、ルイス・ハミルトンやセルビアのテニス選手ノバク・ジョコビッチなどの著名人も数多くモナコに移り住んでいる。

モナコのエコ地区

ポルティエ・コーブ建設チームに参加しているフランスの建築事務所ヴァロド・エ・ピストルのドゥニ・ヴァロド氏によると、ポルティエ・コーブは海岸の地形にぴったりフィットするよう曲線状になっており、海に酸素を供給する海岸近くの海流を遮らない設計になっているという。

それでも海上での建設は複雑で、海洋生物に被害をもたらす恐れがあるが、このエコ地区の建設に携わる主要関係者らは、「持続可能性と環境保護という非常に野心的な目標」を強調する。

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