香港のビクトリア湾にこのほど、米アーティストKAWS(カウズ)ことブライアン・ドネリー氏の人気キャラクター「コンパニオン」の巨大フィギュアが登場した。
「KAWS:ホリデー」と題したフィギュアは、両手を伸ばして仰向けに浮かんでいる。長さ37メートル、重量40トン余り。ほとんどが水面で支える浮き台の重さだ。
ドネリー氏はこの作品で、ゆったりとリラックスした気分を表現したかったと話す。ビクトリア湾は波が荒いため、フィギュアを浮かべて安定させるには工夫が必要だったという。
香港では3月末まで展示が行われる/@AllRightsReserved
ビクトリア湾には2013年、オランダ人アーティストのフロレンタイン・ホフマン氏が制作した巨大なアヒルが出現して話題を呼んだ。このプロジェクトを支援した香港のスタジオ、オールライツリザーブドが今回も協力している。
同社によると、アヒルは浮き台は5トンの円形だったが、KAWSの作品はアヒルよりも複雑な形をしているため、重さ8倍のひし形の浮き台で支えることにした。仕上げの作業が行われた青衣島の造船所からビクトリア湾まで、海上を引いて運ぶのに約8時間かかったという。
作品は今月末までの期間限定で展示される。インスタグラム上や地元住民の間で大きな話題になりそうだ。