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184億円相当のカラバッジョの名画、競売直前に売却 仏

カラバッジョの名画、競売直前に売却

フランス南部トゥールーズの民家の屋根裏から見つかり、鑑定の結果イタリアの巨匠カラバッジョ(1571~1610年)の作品と判明した絵画が、謎の外国人に売却されたことが分かった。売却は同作品がオークションにかけられる2日前に成立。オークションでの予想落札価格は1億5000万ユーロ(約184億円)だった。

1607年ごろの作とされるこの絵画は、旧約聖書の「ユディト記」に題材を取った「ホロフェルネスの首を切るユディト」。2014年、トゥールーズのある民家の持ち主が雨漏りを直そうとたまたま屋根裏に入ったところ、作品を発見したという。オークションは今月27日、トゥールーズで開かれる予定だった。

現時点で購入者の氏名は明かされていない。鑑定を行ったカラバッジョの専門家エリック・チュルカン氏とオークションの運営会社は声明を発表し、「国外の買い手に対して、非公開で売却された」と述べた。売り手との合意の下、購入額や作品の最終的な行く先も伏せられている。

オークション会社は、作品が「フランス国外に持ち出される見通しだ」と説明。一方でチュルカン氏は「とある主要な美術館で近々展示されるだろう」との見解を示した。

チュルカン氏によれば、とある主要な美術館に近い人物から買い取りの申し出があり、売り手側がこれを受け入れたという。

カラバッジョは1600年前後にも同じ主題での絵画を制作している。こちらは現在、伊ローマのバルベリーニ宮に展示されている。

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