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明代の百科事典「永楽大典」、9.7億円で落札

百科事典「永楽大典」副本のうちの2巻がパリで落札された

百科事典「永楽大典」副本のうちの2巻がパリで落札された/courtesy BEAUSSANT LEFEVRE

中国の明代に作られた百科事典「永楽大典」が競売に出品され、予想を1000倍以上上回る800万ユーロ(約9億7000万円)で落札された。

永楽大典は、明の3代皇帝の永楽帝の指示によって編纂(へんさん)された。永楽帝の在位は1402~1424年。

競売を行ったフランス企業によれば、1404年から1408年にかけて行われた編纂には2000人以上の学者が携わった。

永楽大典は世界でも最大級の百科事典でもともとは2万2877巻からなる。

1562年には副本が作られたが、原本は戦争や盗難などのために散逸した。

今回出品されたのは副本のうちの2巻で非常にまれなもの。当時は印刷技術も発展していたが、分量の多さから手で記されている。ひとつは中国の湖について書かれており、もうひとつは葬儀について記されていた。匿名の買い手が手数料を含む812万8000ユーロで落札した。事前の落札予想額は5000~8000ユーロだった。

大英図書館には24巻が所蔵されている。

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