ロンドン（ＣＮＮ） １９世紀に１０代だった英国のビクトリア女王が描いたデッサンが来週、英ロンドンで競売にかけられる。
スケッチのうちの３点はビクトリア女王がわずか１４歳のときに描かれたもの。ビクトリア女王の在位期間は１８３７年から１９０１年。スケッチの日付は１８３３年７月で、それぞれ馬に乗った騎士と女性、ベールをかぶった女性が描かれている。
「王冠とサッシュを身に着けた座った女性」と題されたビクトリア女王のインク画/Roseberys Fine Art Auctioneers & Valuers
４枚目のデッサンは即位した翌年にあたる３８年のもの。スケッチには王冠とサッシュをつけた女性が座っている。ビクトリア女王と見た目は似ていないものの、「女王陛下による」と記されている。
ロンドンに拠点を置く競売会社ローズベリーズの巨匠・英国・欧州絵画の販売責任者シャーロット・ラッセル氏は「これらの少し初期のデッサンはおそらく、ビクトリア女王がまだ多くのことを学び、自身の技術を磨いていることを示している」と述べた。同競売会社が７月９日にオークションを開催する。ラッセル氏はＣＮＮの取材に対し、「ビクトリア女王はとても好奇心旺盛で、アーティストとして鋭い感覚を持っていた」と語った。
ローズベリーズによれば、この４点のスケッチのほか、他の芸術家の作品や王室関連の品物を収めたビクトリア時代のアルバムの落札予定価格は１５００～２５００ポンド（約３０万～５１万円）。
馬に乗った騎士を描いたインク画/Roseberys Fine Art Auctioneers & Valuers
ラッセル氏によれば、このアルバムはオーガスタ・ヘイターによって集められたものとみられる。オーガスタ・ヘイターは、長年にわたってビクトリア女王の宮廷画家を務めたジョージ・ヘイターの義理の娘。
ラッセル氏によれば、ジョージ・ヘイターはビクトリア女王にもデッサンの指導を行っており、これらのスケッチがヘイターの影響を「かなり忠実に」反映しているという。
このアルバムには、２１年にウェストミンスター寺院で行われたジョージ４世の戴冠（たいかん）式への招待状なども含まれている。
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原文タイトル：Drawings by teenage Queen Victoria to go up for auction（抄訳）
