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ミスコンの歴史を塗り変え、トランスジェンダー女性が初のオランダ代表に

オランダ代表に選ばれたリッキー・コレさん

オランダ代表に選ばれたリッキー・コレさん/Shutterstock

(CNN) リッキー・コレさんは8日、トランスジェンダーを公表している女性として初めてミス・ユニバース・オランダ大会で優勝を果たした。年内に開かれるミス・ユニバースにオランダ代表として出場する。

「やりました!」。ルースデンのAFASシアターで優勝を手にしたコレさんは、インスタグラムの投稿で喜びを語った。「私のコミュニティーに誇りを持ってもらい、成し遂げられると示すことができました」。オランダ語でそう書き込んだ投稿には、水色とピンクと白のストライプを描いたトランス旗の絵文字が添えてあった。

コンテストの出場者は数百人の中から4月の最終選考で10人に絞り込まれた。コレさんは自身のプラットフォームを使ってミスコン界の包括性推進を訴え、ほかの人たちにもインスピレーションを感じてほしいと促していた。

「ミス・ユニバースは私たちに、自分自身を一つの単語で表現するよう求めました」。コレさんは先月インスタグラムに投稿した動画の中でそう語っている。「私が選ぶ単語は『ビクトリー』です。なぜなら小さな少年だった私は、自分の進む道で突き当たった全ての事に打ち勝ったからです。今の私を見てください。強く、人を勇気づけ、自信に満ちたトランス女性としてここにいます」

「私たちは共にそれができるということを忘れないでください。この星であなたは独りぼっちではありません。自分にとって最高の、そして自身に満ちたあなたになる夢を決してあきらめないで」。動画にはそんな言葉を添えている。「自分にとっていいことは何なのか、決して他人に指示させないで。なぜならあなたにとって唯一大切なのは、あなた自身のベストバージョンになることだけだから」

リッキー・コレさんと昨年の優勝者のオナ・ムーディーさん/Shutterstock
リッキー・コレさんと昨年の優勝者のオナ・ムーディーさん/Shutterstock

コレさんは22歳でブレダ出身。壇上で昨年の優勝者のオナ・ムーディーさんから冠を授与された。現在のミス・ユニバースのロボニー・ガブリエルさんからはたすきを受け取った。

もしコレさんがミス・ユニバースで優勝すれば、トランス女性として初めてティアラをまとうことになる。ミス・ユニバースは2012年からトランスジェンダー女性の出場を認めており、18年にはスペインのアンヘラ・ポンセさんがトランス女性として初めて世界大会に進出したが、最終選考には残らなかった。

来月には活動家のダニエラ・アロヨ・ゴンサレスさんが歴史を塗り変えることを目指し、やはりトランスジェンダーを公表している女性として初めてミス・ユニバースのプエルトリコ大会に優勝をかける。もし優勝すれば世界大会に進出する予定だ。大会のウェブサイトによると、今年は世界中から90人の女性が23年大会に出場する。

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