米イリノイ州シカゴで開催されたオークションで、125年前に製造された希少な10セント硬貨が132万ドル(約1億4000万円)で落札された。落札したのはコインのコレクターとして知られる実業家のデル・ロイ・ハンセンさん。
今回落札された10セント硬貨は、1894―S版のバーバー・ダイム。製造された枚数はわずかに24枚で、今も存在が確認されているのは9枚のみ。
ハンセンさんは熱心なコインのコレクターとして知られている。ハンセンさんのコイン収集を手助けしているデービッド・ローレンス・レア・コインズのジョン・ブラッシュ社長によれば、ハンセンさんは米国造幣局が1792年から現在までに製造した全ての硬貨を集めようとしている。
コレクションの完成まであと6種類と迫っているものの、それらは売りに出されてはいないという。
今回落札された10セント硬貨がバーバー・ダイムと呼ばれるのは、米造幣局で数多くの硬貨を手がけた彫刻家チャールズ・E・バーバーの設計によるため。コインの専門機関によると、1894年6月9日にサンフランシスコ造幣局で鋳造されたものと確認された。
以前は、米実業家で米NBAのロサンゼルス・レイカーズのオーナーだった故ジェリー・バスさんが所有していたことがあり、最後に競売にかけられたのは1988年だった。
別の1894―Sダイムは2016年に匿名の買い手が約200万ドルで落札していた。