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地中から古代ローマのモザイク床、完璧な保存状態で発見 伊北部

ブドウ畑の地面から現れた古代ローマ時代のモザイク床

ブドウ畑の地面から現れた古代ローマ時代のモザイク床/Comune di Negrar di Valpolicella/Facebook

イタリア北部でこのほど、考古学者らが美しいモザイクで飾られた古代ローマの邸宅(ヴィラ)の床を発見した。地中に長い年月埋もれていたものだが、保存状態は際立って良好だという。

モザイク床は、ベローナの北に位置する町、ネグラールにあるブドウ畑の地面の下から見つかった。町の当局者が投稿した画像には、縦長に彫られた穴の底からのぞくモザイク床が写っている。緻密(ちみつ)な模様が鮮やかな色彩で描かれているのが分かる。

ネグラールの自治体がSNSに投稿したモザイク床の写真/Comune di Negrar di Valpolicella/Facebook
ネグラールの自治体がSNSに投稿したモザイク床の写真/Comune di Negrar di Valpolicella/Facebook

床は古代ローマの邸宅に使用されていたものの一部で、考古学者らは長年にわたる失敗を経て今回の発見にこぎつけたという。

ネグラールの自治体は床を一般に公開する意向を明らかにしているものの、「すぐには実現不可能で、かなりの財源が必要になる」との見通しを示した。

新型コロナウイルスの感染対策としてイタリアは全土で長期間の封鎖措置を実施していたが、現在は緩和に動いており、国内の古代遺跡などでも一般の受け入れを再開する取り組みが少しずつ始まっている。

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