東京(CNN) 日本の玩具メーカー、メガハウスが究極最小のルービックキューブを発表した。あまりに小さいため、攻略にはピンセットが必要かもしれない。
このルービックキューブはアルミニウム製で、各面の幅は約5ミリ。ウェブサイトで3日から予約を受け付けており、発送は来年4月になる見通しだ。
精密切削を手掛けた「入曽精密」の斎藤清和・代表取締役社長はメガハウスのウェブサイトに掲載された動画で、「機械、刃物、プレーヤーの情熱の三位一体。これの結実したものが今回の0.5センチのルービックキューブじゃないかと私は思っております」と語った。
究極最小ルービックキューブの重さはわずか0.3グラム。サイズは通常の約1000分の1で、6面に配置された正方形9個の各辺は1.6ミリしかない。
標準サイズ(左)と比較した際の究極最小ルービックキューブの大きさ/TM & Spin Master Toys UK Limited via CNN Newsource
メガハウスがCNNの取材に明らかにしたところによると、同社は4年前に究極最小ルービックキューブの構想に着手し、2022年から製造プロセスを開始したという。
ギネス・ワールド・レコーズは8月、このマイクロサイズのキューブを世界最小の回転式パズルキューブに認定した。
従来の記録は英国のパズルデザイナー、トニー・フィッシャー氏が2016年に打ち立てたもので、この時は5.6ミリのキューブでファンの驚きを誘っていた。
ただ、値段を見る限り、究極最小ルービックキューブは外出先でいじって遊べるようなものではなく、コレクターアイテムになりそうだ。
販売価格は77万7777円で、「世界最小のルービックキューブ」をうたう台座がもれなく付いてくる。
今回の発表はルービックキューブの発明50周年に合わせて行われた。ルービックキューブはアマチュアの趣味人やプロの数学者など大勢のファンを擁し、ハンガリーの発明家エルノー・ルービック氏が1974年に開発して以来、これまでに5億個以上が販売されている。
◇
原文タイトル:This is the world’s smallest Rubik’s Cube. And it actually works(抄訳)