フランスの高級ファッションブランド、シャネルは今後、商品に毛皮やワニ、トカゲ、ヘビなど爬虫(はちゅう)類の革を使わない方針を明らかにした。
シャネルの報道担当者はCNNに、同社の倫理基準に適合する材料を入手することが難しくなっているためだと説明した。
米国の動物保護団体PETAの幹部は声明で、シャネルの発表に感謝の意を表し、仏ルイ・ヴィトンなどほかのブランドも後に続くべきだと呼び掛けた。
PETAは「動物は私たちが着るためにいるのではない」という標語を掲げ、毛皮、皮革製品の販売禁止を呼び掛けてきた。最近の技術の進歩により、本物と見分けがつかない人工皮革も登場していると指摘する。
高級ブランドでは16年にイタリアのアルマーニ、昨年は同グッチも毛皮の使用をやめると表明。ヴィヴィアン・ウエストウッド、カルバン・クライン、ラルフローレンも現在、毛皮は使っていない。